チャイルド44

Child44
by
Tom Rob Smith

社会派サスペンスドラマ
 スターリン統治のソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て、世界を震撼させた超新星トム・ロブ。スミスの鮮烈なデビュー作!

チャイルド44
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チャイルド44
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チャイルド44 
by トム・ロブ・スミス

2008年このミスのベスト1獲得。
邦訳は小学館文庫で。

チャイルド44(上)
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(上)

チャイルド44(下)
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(下)

チャイルド44のあらすじ

スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が事故と遺族を説得した少年の遺体に酷似していた……。少年少女が際限なく殺されてゆく。どの遺体にも共通の“しるし”を残して――。知的障害者、窃盗犯、レイプ犯と、国家から不要と断じられた者たちがそれぞれの容疑者として捕縛され、いとも簡単に処刑される。国家の威信とは? 組織の規律とは? 個人の尊厳とは? そして家族の絆とは? 葛藤を封じ込め、愛する者たちのすべてを危険にさらしながら、レオは真犯人に肉迫してゆく。

ゴーリキーパーク マーティン・クルーズ・スミス

ゴーリキーパークモスクワのゴーリキー公園で、顔も指紋も判別不能の3つの死体が発見され、KGBと対抗している人民警察主任捜査官レンコ(ウィリアム・ハート)が捜査を開始。現場近くに落ちていたスケート靴の持ち主(ジョアンナ・パクラ)や、弟を探しにアメリカからやってきたアメリカ人(ブライアン・ドネヒー)など、さまざまな人物が交錯していく中、ソ連滞在中のアメリカ実業家(リー・マーヴィン)が浮かび上がってくる……。
マーティン・クルーズ・スミス原作のベストセラー小説をマイケル・アプテッド監督が映画化。オスカー俳優、ウィリアム・ハート主演作。

映画「ワールド・オブ・ライズ(2008)」

映画「ワールド・オブ・ライズ(2008)」ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は米国の諜報機関である中央情報局/CIAで最高の腕をもつ敏腕工作員。人命よりも情報が重んじられる世界で活動する彼は、さまざまな作戦を遂行するために中東からワシントンまで世界を駆け回り、その命運は保護された電話回線の向こうから聞こえてくる冷めた声の持ち主、CIAのベテラン局員エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)が左右する。
「ブレードランナー」「エイリアン」のリドリー・スコット監督の最新作。レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ出演。
映画「ワールド・オブ・ライズ(2008)」の公式サイトはこちら

トム・ロブ・スミス の紹介

トム・ロブ・スミス の紹介トム・ロブ・スミスのWikipediaへはこちら

チャイルド44の感想

一気に読み終えてしまった。スターリン体制下のソ連の貧しい統制社会で何とかに昇進してきた敏腕捜査官レオ・デミドフ。でも、友人の子供の誘拐事件に関わり、日頃から押さえつけていた人間らしい感情が目覚めてくる。もう一つの話の軸として、次々と起こる連続殺人事件とその捜査の展開が物語を緊迫感を失わないまま、劇的な結末に導いていく。読む価値あります。リドリー・スコット監督で映画化が決まっている。(P)