パイの物語
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Title:

The Book Thief

題名:

本泥棒

映画名:

Author:

Markus Zusak

著者:

マークース・ズーサック

訳者:

入江真佐子

おすすめ度: ☆☆☆☆☆ 英語難易度: ☆☆☆☆
ジャンル: 物語文学 成長度: 2007/09 Paperback発売予定。2007/7/12翻訳刊行
   
著者要約:

 死神が語るマーカス・ズーサックの革新的な新作、The Book Thief。主人公はリーゼル・メミンジャー、ナチスドイツ時代のミュンヘン郊外に住む、物を盗むことで何とか生活している少女。ある日、そんなリーゼルがある本と出合う。そのうちリーゼルは本を手に入れるためにナチスが燃やしそこなった本、市長婦人の図書館の本など、本があるとそれを盗むようになる。アコーディオン弾きの養父の助けを得て彼女は読むことを学ぶ。そして、リーゼルは盗んだ本を、あるときは、家の地下室に身を潜めているユダヤ人の男性、空襲のときは、近所の人々に読んで聞かせる。I Am the Messengerで数々の賞を受賞したマーカス・ズーサックの「魂を養う本の力」をテーマにした忘れがたい一冊。

コメント1:

最高傑作!!10点あげたいぐらいです!!!!何もかもが完成している感動作でした。第二次世界大戦のときにナチス下のドイツに住んでいるリーゼルのお話を皮肉だけど、やさしい「死神(Death)」が語ります。Deathの語りがユニークでとても深くて印象的でした。登場人物たちは一人ひとり強い個性があって、好感が持てる人々ばかりです。話の展開は達人の技って感じでした。最後のクライマックスの一部を真ん中の方で明かしてみるところが素晴らしかったです。結末が分かってしまうのはつまらない、思うかもしれませんが、それが逆にサスペンスにつながって私はハラハラして読んでいました。描写がとても丁寧で、具体的に細かいところまでシーンが頭の中に浮かびます。そして私がこの本にプラス5点あげたい理由は感動のラストです。1時間涙が止まりませんでした!!本を読んではじめてこんなに泣きました!!最後の章とエピローグはラヴェル作曲、「亡き王女のためのパヴァーヌ」をBGMとしてかけながら読むとさらに盛り上がります。The Book Thiefは世界中の読者全員に読んで欲しい最高の一冊です。

コメント2: 2007年7月早川書房から単行本、遂に刊行 。


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Headlines

数え切れないほどの人の死に関わってきた死神が持っていた宝物は、戦時中のミュンヘン郊外に疎開してきた少女リーゼルの書いた本だった。その本にはリーゼルの暖かくて切ない14歳までの人生がつづられていた。クライマックスはもう涙が止まらない。マーカス・ズーサックの最高傑作。

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